GOSICK(1)を読んで

私がこの本を読もうと思ったのは水が貸してくれたからです。
ですが実際に読んでみると場面描写がすっきりしていたので驚きました。
この話はグレヴィールがヴィクトリアの力を借りて事件を解決するところから始まって、
それを見た九条一弥がグレヴィールが手柄を独占するのは卑怯だと思い、それを問いただしたところ、報酬としてもらったヨットで旅行することになったのだが、そこでたまたま招待状を発見してしまい、招待状に書いてある船に乗ったところ事件に巻き込まれ、なんとか脱出しようと思う話です。
話の中で一番印象に残った場面はブレヴィールが事件を推理してもらうために植物園を訪問したところです。
まあ家系が絡んでるとは言え仮にも推理をしているヴィクトリアを無視するなんてさすがに一弥でなくとも変だと思いますし、何よりヴィクトールの髪型が変則リーゼントだなんていったい彼は何を考えているのかと思いました。 が、まあ親戚も似たような感じらしいので、きっと環境のせいなんだろうなぁ・・・と思いました。
数多い登場人物の中でも、私は九条一弥が一番好きです。
ヴィクトリアがネッド・バクスター銃口を向けられた時にかばったりする姿はまるでバンジージャンプを体験している人のようでした。
前に、私はアブリル・ブラッドリーと同じような体験をしました。
怪談を話している時に聞いている人がいろいろと推理してその先を予想したり、話の矛盾点を指摘したりしたのです。
ですがアブリルと同じ行動は取れませんでした。
あんな状況で一弥を「うるさい、黙れ一弥」の一言で一蹴出来るアブリルはやっぱり話の主導権を握るのがうまいなぁと思います。
この本を読んで、私は周囲にいる人をネタ化する素晴らしさを知りました。
これからもこの気持ちを忘れないように生きていきたいです。