by Eago

スクラップド・プリンセスを読んで
私がこの本を読もうと思ったのはとにかくファンタジー小説を読みたかったからです。
ですが実際に読んでみると主役の姉弟があまりにも強過ぎだったので驚きました。
この話はパシフィカが自分が世界の猛毒であると断じられた廃棄王女であることが、親の遺言で発覚するところから始まって、 それを信じるとこをしなかった姉弟が、たとえ世界を敵に回しても妹を守ろうと決意し旅をする話です。
話の中で一番印象に残った場面は、竜機神や秩序守護者が力を使うところと、それを説明している作者です。
世界の人間全てを絶対服従させる能力なんて頂点目指し過ぎですし、何より周りの人間に潰れる様を見て「あれは、人間だ」と思わせるような人形を簡単につくり、とあんな非科学的なことをなんとか科学的に説明しようとしてた作者がある意味すごいと思いました。

数多い登場人物の中でも、私はラクウェルが一番好きです。
街全体が大混乱の時に気に入っているからといって平然とスーピィくんについて考える姿はまさに「天然」が服着て歩いているようでした。
前に、私はラクウェルと同じような体験をゲームでしました。
相手を追い詰める攻撃をしている時に技が失敗に終わってしまったのです。
ですがラクウェルと同じ行動は取れませんでした。
あんな状況で平然とさらにスゴイことをして相手の意表をつくことが出来るラクウェルは、やっぱり天然の王者だと思います。
この本を読んで、私は性格で得をする素晴らしさを知りました。
これからもこの気持ちを忘れないように生きていきたいです。